赤い封筒を拾ったら 死者と結婚する冥婚とは…..
結婚は生きている人たちものだけではありません、亡くなっていても結婚はできる。
死者同士、または死者と生者によって婚姻を挙げる、この風習を(冥婚)といいます。
「冥婚」（めいこん）は生者と死者が結婚することです。
「陰婚」（いんこん）、「鬼婚」（きこん）、「幽婚」（ゆうこん）、「死後婚」（しごこん）、「死後結婚」（しごけっこん）、「死霊結婚」（しりょうけっこん）
などとも呼ばれています。
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冥婚とは中国や台湾の風習のひとつで 、台湾の社会では死後も魂があると信じられています。
女性は結婚後には家族の元をはなれ夫の家族の一員になり、死後は夫の子孫に祭られるため 、亡くなった独身女性は元の家族に祭られる事が出来ないのです。
一部は「姑娘廟(独身女性の霊廟)」に位牌を送って祭られていますが、死者の魂を癒すために冥婚によって相手を見つける事があります。
赤い封筒はどのような意味を持つのか ….
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上の画像は実際に台湾で撮影された赤い封筒です。
冥婚は主に若くして亡くなった独身者のために、「あの世で結婚してほしい」という願いを込めて行われています。
死後の世界で誰かと結婚をさせてあげたい、そう思った家族が行う儀式だといいます。
現在は少なくなっていますが、亡くなった女性の家族が死者の写真や髪などを赤い封筒に入れて道に置いて置きます。
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その封筒を異性が拾った場合、冥婚に同意したとみなされるそうです。
これは人権や法律の話ではなく中国、台湾に残る風習の話ですが 、男性は女性の位牌と結婚する事となります。
死者と結婚式を挙げた男性は、その後も位牌を自分の家において供養します。
一般的な結婚と同様で両家に繋がりが出来る事もあるため、資金援助を受ける事を目的に自ら拾う男性もいたようです。
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家族が隠れて赤い封筒を拾うのを見ているようで 位牌と結婚式をさせるのだそうです。 |
こちらは実際に赤い封筒を拾った男性が、遺体と生前の美しい姿を模してる花嫁との結婚式の様子です。
本当に結婚したくない場合は回避方法があります。お金を赤い封筒に入れて「素敵な相手が見つかるように」と言えば拒否することができるようです。
もし結婚することになったら、簡単で簡易的な結婚式が行われます。
赤い封筒を拾い 冥婚によって死者と結婚する理由は？
- 運気が上がると言われている
- 経済的な援助を期待できる
運気が上がるとは？
一般的に冥婚により結婚した男性は運気が上がると言われています。
冥婚は死者の心を癒すことですが、逆に死者の方も夫を守ったり夢を叶えてくれると信じられていて大きなメリットがあると考えられています。
病気がちだったり、人生につまずいた人が運気を変えるために冥婚にて結婚することがあるようです。
経済的な援助とは？
冥婚をした後でも、生きている人と結婚することは可能です。
冥婚では謝意を込めて女性方が男性方に結納金を渡すのが通常のようで、死者と冥婚して手元に資金を作って(結婚費用)から実際に生きた相手と結婚するという例もあるんです。
冥婚することによって両家の繋がりが出来るため、さまざまな経済援助を狙っての場合もあります。
冥婚を何度も受け入れたという例もあり、台湾においては儀式的な面が強い風習であることがうかがえます。
赤い封筒の風習は、現代でも行われているのか‼
台湾で行われていた冥婚の風習ですが、現在の台湾社会では薄れつつあります。
現在の台湾において冥婚はほとんど行われておりませんが、こうした風習を大事に考えている層も存在すると考えられています。
台湾では自分が冥婚に巻き込まれないように、道端に落ちている封筒は拾わないように子供の頃から言い聞かせています。
現代では街中や住宅街で赤い封筒を見ることは無いそうですが、葬儀屋や火葬場の側では見ることが稀にあるようです。
現代ではほぼ見る事のない赤い封筒ですが、台湾旅行の際には何かしらのトラブルに巻き込まれる可能性があります。絶対に拾わないようにしましょう。
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