広東住血線虫 カタツムリに寄生虫?


綺麗な写真ですよね‼紫陽花と一緒に梅雨の時期の顔とも言えるカタツムリですが さまざまな寄生虫を宿している可能性があり 素手で触ると大変危険な事をご存知ですか?
カタツムリは陸産貝類(陸貝)に分類され 殻のないものを大雑把に「ナメクジ」、殻を持つものを「カタツムリ」と呼ばれています。進化の過程で肺呼吸を獲得した巻き貝の仲間で
日本にはおよそ700種類のカタツムリが生息しています。一見して害虫に見えないカタツムリですが病原体の媒介者になることがあります。
![]() |
カタツムリやナメクジは広東住血線虫という寄生虫の中間宿主として寄生されていることが非常に多く 素手で触るのは危険です。 |
カタツムリに宿る広東充血線虫とはどんな寄生虫か
成虫はドブネズミやクマネズミなどの肺動脈内(心臓から肺にいく血管)に寄生する体長22~23mmの線虫です。肺動脈内に虫卵を産み、孵化した幼虫(1期幼虫)は外界に出ます。
この幼虫が中間宿主(ナメクジ、カタツムリ等)に経口的あるいは経皮的に入ると、体内で発育し感染幼虫(3期幼虫)になり、これをネズミが食べると肺動脈内で成虫になります。
(愛知県衛生研究所)より引用
広東住血線虫荷感染すると こんな症状が起こります‼
![]() |
寄生虫がクモ膜下腔などに寄生して、好酸球性髄膜脳炎を起こすことがあり その場合には激しい頭痛、発熱、知覚異常等の症状があらわれ。 まれに失明や知的障害といった後遺症を残すことがあり、最悪の場合は死に至る可能性もあります。 |
オーストラリアでは8年前にふざけてナメクジを食べ、広東充血線虫が原因で髄膜脳炎を発症し、昏睡状態に1年以上陥り その後亡くなった事件が起きています。
広東住血線虫は、沖縄県内の広域に生息するアフリカマイマイやカタツムリなどからも多く検出されていて 県内の感染症例数は他府県と比べ圧倒的に多く、2000年には全国初となる死亡例も確認されています。
広東住血線虫が人体に感染すると、生命にかかわるような危険性があり 実際に世界各地で死亡例が報告されています。

広東充血線虫にはどのように感染するのか・?
![]() |
感染は経口(口からの侵入)と経皮(皮膚などからの侵入)が考えられるので、とにかく見つけても絶対にさわらないことです。 触った手をなめたり、目をこすったりすると危険です。さらにさわった指先から直接、体内に侵入することもあります。 |
感染するための経路が限られているため国内での広東住血線虫による症例は稀ですが 非常に少数ではありますが寄生されているカタツムリやナメクジは全国的に見つかっています。
小さなお子さんは 興味本位で、ナメクジやカタツムリを素手で触わる機会があるかもしれないため 特に注意が必要です。カタツムリを触った後は必ず石鹸で手を洗って下さい
![]() |
とにかく触らない、手を良く洗う、そんな当たり前に思えるようなことが重要で1番の感染予防になります。 |
まとめ
カタツムリやナメクジは広東充血線虫の中間宿主のため寄生されている可能性がある。素手で触るのは絶対に辞めましょう もし触れた場合には石鹸でよく手洗いすること
コメント