プラチナコガネが生息する コスタリカの生物多様性


中南米 コスタリカの男性が偶然 金色に光る昆虫をみつけ その写真を
インスタグラムに投稿しました。
この昆虫は中南米に生息するプラチナコガネという コガネムシの仲間になります。
プラチナコガネは中南米に生息するコガネムシ科のグループで約 50 種が知られています。主に山地の雲霧林に生息し、独特の金属光沢が特徴です。
個体や種類ごとに色が違うものが多く、金色や銀色の他 赤や緑の個体もいますが
どの個体も周辺の風景が映るほどの光沢があります。その光沢から「ジュエル」「森の宝石」などといわれています。
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プラチナコガネ”というのは総称で クリシナ・クリサルギレアといい、クリサルギレは”金”と”銀”のという意味があります。
プラチナコガネは全部で100種類ほどいて、15種類ほどの中にメッキのように輝く色をした種類がいます。
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鏡のように周りの景色を反射して 外敵から身を守り、姿を隠しているようです。 |


プラチナコガネの生息するコスタリカは 多様な生物の宝庫です。
コスタリカと生物について少し紹介したいと思います
どうしてコスタリカは生物多様性に優れているのか‼
コスタリカは熱帯雨林から熱帯雲霧林、そして高地まで多彩な生態系が育まれていて 地球上の全ての動植物の約5%が生息していると言われています。
国土の約4分の1が国立公園・自然保護区で構成され 映画『ジュラシック・パーク』の舞台にもなりました。政府も伝統的に自然環境を大切にしており 再生可能エネルギー推進国でもあります。
国内電力93%を再生可能エネルギー(水力,地熱,風力他)で賄っていて 生物多様性を保つ活動に積極的取り組んでいます。
コスタリカにはたくさんの固有種が存在していて。絶滅危惧種の動物や固有種の昆虫も見ることができます。最初に紹介したプラチナコガネもそのひとつです。
豊かな自然環境を残す取り組み
国を上げた政府主導の環境政策により自然が保護されていたり 野生生物保護区では野生生物を捕まえることは一切禁止されています。
木材の伐採と開墾などにも厳しい決まりがあり、自分の土地であっても無許可で伐採することはできず自然を利用したエコツーリズムが盛んです。
(エコツーリズム)とは
自然をできるだけ破壊せずに、宿泊・観光施設などの環境への影響を最小限に抑えるとともに、地元の生物多様性や伝統文化といった資産を生かし、地域社会に雇用と経済的な利益をもたらす観光。
コスタリカの環境政策のなかでも特徴的なのが グアナカステ保全地域のプロジェクトです。生物多様性の世界的権威であるアメリカ人のダニエル・ジャンセン博士の主導により、消滅しかかっていた熱帯乾燥林の再生を目指しました。
これにより復活した生物多様性は、世界中から多くの観光客を集め、エコツーリズムが発展。自然保護により富をもたらし コスタリカの基幹産業になっています。
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